映画の中のサイン
by sda-cinema-p
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第4話 ダークナイト
f0218826_14513450.jpgアメリカンコミックを原作としたバットマンシリーズ第6作目の「ダークナイト」。
実はタイタニックに次ぐ、全米映画史上2位の総興行収入を記録している大ヒット映画です。
(現在「アバター」が次々とタイタニックの記録を塗変えつつあるので、いずれ3位でしょうか・・・)

ダークナイトとは、バットマンの別称で「闇の騎士」。(「暗い夜」ではありません)
ニューヨークをモデルにした架空都市「ゴッサムシティ」で昼はブルース・ウエインという世界的巨大企業グループ「ウエイン産業」会長を努め、夜になるとマスクと高性能スーツを身にまとって悪と戦うヒーローです。しかしこのヒーロー、蜘蛛に刺されて突然変異しちゃったり、水晶でできた星で生まれたりしていない生身の人間なので、特別な能力を持っていません。バットモービルをはじめとする「バット○○」と名付けられた007 並みの装備をこっそり自社で開発しては、それを武器に戦っているのです。

ここで皆様に紹介したいのが「バットシグナル」。ゴッサム市警の屋上に設置されたサーチライト型の信号灯です。ゴッサムシティで事件が起きると、このバットシグナルが夜空に照射されバットマンが呼び出されるのです。シグナルで映し出されるのは、白い光の正円の中に描かれた、いたってシンプルなコウモリマークだけ。なのに、それが高層ビルの合間から闇に漂う姿は、どこか物悲しくて、たまらなくシュールなのです。まるで、暗い海に静かに光る灯台のようなイメージです。
バットシグナルが放たれた夜は、バットマンの登場に脅えた悪人達の手も止まり、犯罪抑止の効果も上げています。先端技術に囲まれているバットマンなのに、なぜかこのバットシグナルだけは超アナログ的、しかしそこが魅力でもあります。

情報のほとんどが、テクノロジーの媒介によって伝えられている今、こんなサインが実在すれば、情報の伝わり方が、人の心へ、優しく中和されて響くような気がします。
しかし、呼び出したいヒーローが不在の世の中、まずは明日のお天気なんかがぼーっと眺められたら、疲れた夜が、少しだけ癒されるかもしれません。



加藤美香(九州地区)





ダークナイト(The Dark Knight )
監督 クリストファー・ノーラン
製作 クリストファー・ノーラン/ チャールズ・ローヴェン/ エマ・トーマス
脚本 クリストファー・ノーラン/ ジョナサン・ノーラン
出演者 クリスチャン・ベール/ マイケル・ケイン/ ヒース・レジャー/ ゲイリー・オールドマン
音楽 ハンス・ジマー/ ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影 ウォーリー・フィスター
編集 リー・スミス
配給 ワーナー・ブラザーズ
   
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by sda-cinema-p | 2010-03-22 14:55 | essey
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